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アデランテ「2014年マルベック」はアルゼンチン・メンドーサ州、ラ・コンスルタの温暖な気候とアンデス山脈の涼しさから生まれた赤ワイン。
アルゼンチンが誇る、黒ぶどう品種マルベックを使用。「黒ワイン」とも呼ばれるほど濃い色合いのワインを生むブドウ品種です。
アデランテのマルベックは自然を尊重したワイン造りから生まれました。自然酵母で発酵させています。酸を加えなくても良好な状態のワインになる糖度で収穫します。ワイン造りのゴールは最低限しか手を加えないこと、ろ過をしなくても良いワイン造りです。私たちが誇るブドウ畑の個性を表現したいと思っています。
私たちのブドウ畑はラ・コンスルタ地区にあります。メンドサの中でも最も涼しい栽培地区の一つです。ワインの構成とヴィンテージによっては味の調整に、この地区の他のブドウ畑のワインをごく少量を加えなければならないこともありますが、自社畑Don Eugenio Vineyard(ドン・ヘニオ・ヴィンヤード) がアデランテワインの生命であり中枢です。
2014年は栽培地区、ブドウ畑によって天候がまちまちで難しい年でした。良質のブドウを育てるための栽培を心がけている栽培農家が報われる年でもありました。生育期間は好天候だったのですが、ブドウが成熟しは始める寸前に雨が降り、熟成が遅れました。私たちは房を切り落とし、風通しと日が当たりやすいようにキャナピー(茂っている枝)を広げました。その後、雨が降らず温暖な天候が続きブドウは順調に熟していたのですが、収穫前に再び雨が降りました。私たちは雨が降る前、3月中旬に収穫しました。この雨は収穫量を落とさなかった畑や、濃厚でアルコール度の高いワインを造ろうと、収穫を遅らせていたブドウ畑ではブドウの質に大きなダメージを与える結果になってしまいました。
例年のように、私たちはこの地区で最初にブドウを摘む作業に入りました。その理由はフレッシュな味わいと、料理と楽しめるように程よい酸味が感じられるワインを造るためです。自社畑の個性をきっちりと反映させるために新樽は20%しか使っていません。
2014年アデランテのマルベックは濃い色、マルベック品種の典型的なブルー系フルーツ、スパイス、少しの土の香りが特色です。中心的なフルーツの味わいはブルーベリー、そのバックにビング・チェリーがフィニッシュまで続きます。マイルドな胡椒とほんの少しの土の香りがアクセントとなっています。
口当たりは、強いオークや高めのアルコール度、あるいは残糖分からではなく、房を落として収穫量を限定したことから生まれています。香りと味わいと同じように口当たりもバランスが取れています。
2014年のアデランテはラ・コンスルタの温暖な気候とアンデス山脈の涼しさから生まれました。
レイ・カフマンは、1980年代ヨーロッパ、アジアにおいてアメリカ産のワインを初めて商業的に広める事に成功した事で知られれ、えぞ麦酒フレッドカフマンの兄でもあります。
レイ・カフマンはカリフォルニアの様々なワイン醸造所で働き、著名なワインメーカー、ローレル・グレンの創設者であるパトリック・キャンベルと共に23つものビンテージワインを醸造した歴史があります。
2003年にアルゼンチンのドン・ユージニオぶどう園を購入し、今日まで自らのワイン「アデランテ」の名のもと上質なワインを世に送り続けています。
2014・アデランテの生みの親である、レイ・カフマンはカリフォルニア州の出身。現在、カリフォルニア州では記録的山火事が起こっています。8月15日以降、カリフォルニア州ででは26人が死亡し、7000以上の建物が全焼。その焼失面積は広が続け、その被害は、カリフォルニアワインの産地にも広がっています。
ワインの売り上げのうち1000円を山火事被害の復旧のため、被害が広がるワインの産地としても有名なソノマ周辺の地域復興のため活動するNGO(非政府組織)United Way of the Wine Countryに寄付されます。
このワインを通してでなくても、United Way of the Wine Country サイトhttps://unitedwaywinecountry.org/ から直接寄付する事が出来ます。
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